Japanische Klassiker mit Furigana
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いぼ
童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編
Lesen Sie 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編 (いぼ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.278 Zeichen · 30 Bildschirme
」
それでは、しかたがありません。
また、しばらくふたりはだまっていきました。
また松吉は、考えはじめました――克巳はきょう、うちにいるだろうか。おれたちの顔を見たら、どんなに喜ぶだろう。いぼはうまく、腕についたろうか。おれのいぼは、ひとつ消えてしまったけど。
松吉は、じぶんの右手をそっと見ました。
三
町にはいると、ふたりは、じぶんたちが、きゅうにみすぼらしくなってしまったように思えました。
これでは、ぼうしの徽章を見なくても、山家から出てきたことがわかるでしょう。第一、町の人は、こんなふうに、魂をぬかれたように、きょろんきょろんとあたりを見ていたり、荷馬車にぶつかりそうになって、どなりつけられたりはしません。ところが、このきょろんきょろんがふたりともやめられないのでした。
ふたりは、こころの中では、ひとつの不安を感じていました。それは、町の子どもにつかまって、いじめられやしないか、ということでした。だから、ふたりはこころをはりつめ、びくびくし、なるべく、子どものいないようなところをえらんでいきました。
同盟書林という、大きい本屋の前を通りすぎて、すこしいってから、東へはいるせまい路地なかに、克巳の家はありました。